スタンレー電気(6923)市場平均予想(単位:百万円)
企業概要
同社は、同社と38の子会社および持ち分法適用関連会社3社で構成されています。自動車照明やカーエレクトロニクス製品、電子機器などの研究・開発・製造・販売を行う自動車照明機器メーカーです。
自動車機器、コンポーネンツ、電子応用製品の3つの事業を展開しており、売上構成比はそれぞれ77%、8%、15%となっています(16/3期)。海外売上比率は67%と高水準。主力の自動車機器事業ではLEDヘッドランプやHIDヘッドランプを展開しており、その内4割がホンダ向となっています。
超小型電球製品で国内シェア約50%、LED製品でシェア20%と、光デバイス分野のトップメーカーです。
LEDをはじめ電子デバイスの発光素子の研究開発から製造・販売まで一貫して行っており、自動車のヘッドランプやストップランプをはじめ、パソコンや携帯電話のバックライト、信号や街路灯、カメラのストロボなどを展開しています。
注目ポイント
足元の業績も、円高による減収影響を受けている一方で生産性合理化策とコスト削減が効いて増益となっており、増配と自社株買いが発表されていることもポジティブです。
増益基調は17/3期通期で見てもこの調子が続く見通しで、生産トラブルの解消と、下期に急拡大するLED搭載モデルの増加が寄与してくる見込みです。また想定レート1ドル105円に対しては円安で推移していることからこの為替水準が続けば、上振れる余地があります。
自己資本比率は69.3%、有利子負債213億5500万円は現金等861億円でカバーできる実質無借金経営です。当座比率2.3倍、流動比率2.7倍と財務内容は良好です。
また配当方針について、2017年3月期を最終年度とする中期計画では配当性向20%以上、自己株取得を含めた総還元性向は35%以上を目標としており、株主還元に前向きな点も評価されるところです。
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