井戸さんは、民間の医療保険に入っていなかったが、これだけかかるなら必要だろうか。
「厚生労働省の調査によると、70才以上の生涯医療費は2割負担で約278万円。ですから、100万~500万円程度、医療費用のために貯金をしておけば、民間の医療保険に入る必要はないと、私は思っています」(井戸さん)
逆に貯金に自信がないなら、加入を検討してもいいと言える。また、お金の用意だけでなく、70才を過ぎたら、いつ病気になっても本人や家族が困らないように、入院するときに必要なものを揃えた「入院セット」を用意しておくのもおすすめだという。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2023年3月30日・4月6日号