【1】信用口座を開設する
現物の取引をしている証券会社で開設しましょう。簡単な質問に答えるだけでそれほど手間はかかりません。
【2】信用取引口座に最低30万円を入金する
信用取引口座では、最低30万円を入金しないと取引ができません。ここまでは、権利付き最終売買日の前日までに準備しておきます。
【3】権利付き最終売買日の寄り付き前に、現物の口座で成り行き買い注文、信用取引口座で成り行き売り注文を出す
株数は、ほしい優待に合わせて何株でもよいですが、買い注文と売り注文の数は同じにします。
【4】翌日の寄り付き前に、信用取引口座で売っている株を「現渡し」で決済
信用で売っている場合、その株を買うことで決済しますが、現物の口座で同じ株を保有しているので、それを返済にあてます。これを現渡しといいます。
これで、優待の権利は確保し、なおかつ翌日の株価下落のダメージを回避できます。
主なコストは?
この方法は、一般的には「つなぎ売り」と呼ばれます。そこでかかる主なコストは以下のものです。
・現物の口座で株を買うときの手数料
・信用取引口座で株を売るときの手数料
・信用売りをする株を借りるための貸株料
貸株料は、約定代金に対して年率1.1%。約定代金が100万円であれば、100万円×1.1%÷365=30円です。
売買手数料は、証券会社によって違いますので、なるべく安いところを選ぶのがコツ。ネット証券の中には、無料のところもありますので、そういった証券会社で行うのがよいでしょう。
このほか、逆日歩と呼ばれる費用がかかる場合があります。これは、売る人が急増した株は、証券会社に貸す株がなくなるため、日本証券金融株式会社(日証金)から株を借りなければならず、その際に手数料(品貸料)が発生し、その手数料が逆日歩として投資家の費用となります。
場合によっては、逆日歩が高くて、優待のメリットが帳消しなんてこともあるため、空売りが多くなっている銘柄は要注意です
株価の上げ下げを気にしなくていい
わたしが毎回、この手法で優待をもらっている銘柄は、平和(6412)です。主業は、パチンコ機の製造販売ですが、傘下にゴルフ場の大手PGMを抱えていることから、優待では、ゴルフ場の割引券がもらえます。
200株保有で1000円の優待券が2枚。1回のプレイで2枚同時に使うことも可能なので、2000円安くプレイできることになります。3月と9月の2回チャンスがありますので、年間4枚もらえます。保有株が100株増えるごとにもらえる枚数が1枚増えますが、上限は800株以上の8枚。