ビジネス

【新社長・期待度ランキング】1位は理系出身のトヨタ・佐藤氏、2位は財務畑出身のソニー・十時氏

創業家出身の豊田章男社長(右)から14年ぶりにバトンを受け継いだ佐藤恒治新社長(写真/共同通信社)

創業家出身の豊田章男社長(右)から14年ぶりにバトンを受け継いだ佐藤恒治新社長(写真/共同通信社)

 世界的なインフレに加え、米銀行の破綻に端を発した金融危機が日本経済を襲っている。今春に企業の“顔”となる新社長には難局を乗り切るリーダーシップが求められる。有識者20人が様々な指標から選んだ「期待度」の高い経営者は誰か(文中一部敬称略)。

100年に一度の変革期だ

 今春は日本を代表する大企業で「トップ交代」が相次ぐが、これまでとは異なる“大胆な起用”が多く見られるという。経済ジャーナリストの河野圭祐氏が言う。

「『○年ぶり』や『初の○○』という人が目立ちます。世界的な物価高騰など、不透明で不確実な経済状況にある。そうしたなか、過去とは非連続な人事で、思い切った決断ができる人に経営を託す企業が増えています」

 本誌・週刊ポストは今回、有識者にアンケートを実施し、「新社長の期待度」の上位20人をランキング形式でまとめた。

 1位はトヨタ自動車・佐藤恒治氏。創業家出身の豊田章男社長から14年ぶりにバトンを受け継ぐ佐藤氏は、レクサスブランドなどを手がけてきたエンジニア。約30年ぶりの「理系出身社長」だ。

 これまでトヨタは水素自動車(FCV)へ注力してきたため、世界的にシフトが進むEV(電気自動車)分野への乗り遅れが指摘されている。だが、佐藤氏は2月13日の記者会見で、「EVファーストの発想で事業の在り方を大きく変えていく」との方針を示した。

 経済ジャーナリストの片山修氏が言う。

「人事で社内FA制度を開始するなど、早くもトヨタの改革を進めている。期待度は極めて高い」

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。