住まい・不動産

「家に払い続けたお金はもったいなかった」 園まりさんが語る、自宅を処分して感じた変化

20代の頃の園まりさん(時事通信フォト)

20代の頃の園まりさん(時事通信フォト)

無駄なものを捨てて「心の贅肉」が落ちていった

 心機一転して業者に頼み、自宅とマンションを合わせてトラック3台分の荷物を処分して、1DKのこぢんまりした新しいマンションに移り住んだ。膨大な維持費がかからなくなったうえ、物を手放した途端、気持ちにも大きな変化があったという。

「そのときに宝石や指輪、洋服などを処分したけれど、捨てきれなかったドレスなどはトランクルームに入れ、身の回りの物を極力減らしました。いま住んでいるマンションもこの2年で物が増えたから、トランクルームの荷物を手放して家にある物を移すつもりです。大量の物を捨てる作業は大変ですが、処分するほどに心が解放されてシンプルに生きられる。『がんばれがんばれ』と自分を励まし、もう一度身軽になろうと思います」

 入院を機に人生を見つめ直したことで、そこから人間関係が自ずと変化したという。

「シンプルな生活を志してから会食のお誘いも断るようになり、本当に大切な友人がわかりました。私にとってそれは3人娘で、ベタベタする間柄ではないけど、何かあると阿吽の呼吸でわかり合える」

 無駄なものを捨てていくことで「心の贅肉」が落ちていったと、園は振り返る。

「手放すことで過去や未来へのこだわりが消え、今日一日、自分ができることを精一杯やろうと思えるようになります。自分の人生に何が必要であるかがわかって、まるで生まれ変わったような気持ちになれる。自然と進むべき道が開けてくるのです」

 手放すことで手に入れられる、いちばん価値あるものは、新しい自分なのかもしれない。

※女性セブン2023年4月13日号

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