【2】5月4日、主要企業の決算発表がピークに
米主要企業の決算発表が4月中旬から本格化してきています。米主要IT企業であるGAFAMのうち、アップル(AAPL)以外の企業は4月27日までに決算発表を終えますが、世界最大の時価総額を誇るアップルは5月4日に決算発表を予定しています。日本企業は、アップルに関連する銘柄も多いため、日本市場に与える影響も大きくなります。
また、米国企業における決算発表のピークも同じく5月4日となっており、主要企業の決算発表が一巡することから、株価とともに企業業績の方向性も変わってくる可能性があります。
【3】5月5日、注目の雇用統計が発表
そして、連休最終日である5月5日には、米経済指標で最も注目される経済指標、雇用統計の発表が控えています。特に、5月FOMC発表直後の雇用統計ということで、その結果次第では、追加利上げを見込んだ市場の動きになるかもしれません。
市場予想は18.1万人増ですが、もし前回(23.9万人増)を超えるような強い雇用となれば、インフレ懸念が高まって追加利上げの可能性が増し、利上げの長期化による景気悪化懸念につながっていきます。
その一方で、雇用が弱すぎても、足元の景気不安を高めかねません。結果がどちらに振れてもまだ何かしらの懸念は残ってしまう状況ですが、FOMCでのパウエル議長の発言内容と違いがある場合には、マーケットの混乱につながる可能性もあるので注意したいところです。
このように日本のゴールデンウィークの連休である5月3日から5日には、FOMC、決算発表のピーク、雇用統計と大きなイベントが続き、それぞれがかなり重要な意味を持っています。連休明けの日本市場は、この3つのイベントをまとめて織り込まなくてはなりません。そう考えると、5月8日の株式市場は、予想外の値動きを見せる可能性があります。
投資家としては、リスク管理を心がけたいところですし、多くの投資家もそのようなスタンスを取ることが想定されます。連休前までに、利益確定の売りやポジション調整の売りが出る可能性があるので、その点も意識しておきたいところです。