警察ドラマの階級早見表
35歳前後で前述のように警視正に昇進する者が出始める。40歳くらいになると小さな県警のナンバー2である警務部長などを務める者が出てくる。45歳前後で警視長に昇進し、大規模府県の警務部長や管区警察局の部長などを務める。50歳手前になると小規模な県警の本部長や警察庁の課長になる者も出始める。
「ちなみに大規模府県というのは、福岡や京都、大阪など政令指定都市を含む地域や、宮城県、埼玉県や、千葉県など全国の12県警のことです」(濱氏)
かようにキャリアの出世すごろくは優遇されているのだ。
警察庁から出してもらえないキャリアも
ただ、各地の県警を行ったり来たりはするものの、どこでもお客さん扱いだ。現場経験の少ないキャリアは多い。濱氏は次のように語る。
「キャリアだからって仕事ができる人材ばかりじゃない。警察庁に採用され、全国の警察の本部長などを経験して出世の階段を上るのがキャリアですが、著しく仕事ができなかったり、人格的に難のある人間は警察庁から出してもらえない。たとえばそういう人間を警視庁に出向させようとしても、現場のノンキャリアが抵抗します。
全警察官30万人中550~600人がキャリアでそれ以外はノンキャリアです。警察組織を動かしているのはノンキャリアだといえる。彼らの意向を汲み取らないと組織は回らないのです。おかげでサッチョウ(警察庁)で飼い殺しのキャリアもいたりします」(濱氏)
不祥事で転落するキャリアも多い。天国生活から転げ落ちるのだから地獄の底は深い。
「私が警部補だったころ、警視庁にやってきたあるキャリアに嫌われましてね。あんなヤツは辞めさせろ、みたいなことを平気で言う男でした。こういう場合、喧嘩しても仕方ない。処分されるのはノンキャリアの私のほうですから。まぁ、キャリアはすぐに配属替えがあるので、しばらく我慢したらいなくなってくれるからいいけどね。その男は後に愛人関連の問題を起こして警察以外の関連組織に出向させられ、結局戻ってこられなかった」(濱氏)