負担額は固定資産税の半額程度
空き家税の納税額は、【A】「固定資産評価額(家屋)×0.7%」と【B】「1平方メートルあたりの固定資産評価額(土地)×家屋床面積×税率」の合計額となる。土地にかかる税率は、家屋の固定資産評価額によって異なり、700万円未満は0.15%、700万円以上900万円未満が0.3%、900万円以上が0.6%で計算する。以下の条件で、実際の納税額を計算してみよう。
【例】
家屋の固定資産評価額:65万円
土地の固定資産評価額:3500万円
家屋床面積:150平方メートル
敷地面積:200平方メートル
これらを計算式に当てはめると、以下の計算式となる。
【A】65万円×0.7% = 4550円
【B】(3500万円÷200平方メートル)×150平方メートル×税率0.15%=3万9375円
【A+B合計】4550円+3万9375円=4万3925円
土地価格が高い傾向にある京都市では、空き家税の導入によって大きな負担となる人も出てくるかもしれない。
また、空き家を所有している場合は、空き家税だけでなく固定資産税も納税しなければならない。住宅がある土地は、一定要件を満たすことで「住宅用地の特例」が適用され、土地の固定資産評価額が6分の1となり、固定資産の負担を大きく減らす効果がある。上記例の空き家にかかる固定資産税は、以下のように計算される。
(3500万円÷6+65万円)×税率1.4%(※)=9万766円
※税率は自治体によって異なる。
空き家税の導入後は、この計算で求められた固定資産税(約9万円)と空き家税(約4.4万円)をあわせて負担しなければならなくなる。だが、空き家に関する負担増は、これだけでは終わらない。