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三井住友フィナンシャルグループ(8316):総資産187兆円のメガバンク

三井住友フィナンシャルグループ(8316)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 3メガバンクの一角。「三井住友銀行」を中核に、「SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス、モビット)」「三井住友ファイナンス&リース」、「SMBC日興証券」、「SMBCフレンド証券」、「SMFGカード&クレジット(三井住友カード・セディナ)」、「三井住友アセットマネジメント」などを傘下に擁します。2016年9月末時点の連結対象会社数は連結子会社366社、持ち分法適用会社58社となっています。

 2016年3月期総資産187兆円、資産規模第3位、時価総額第2位。メガバンクの中では中堅・中小企業等への与信割合が多く、経費率の低さは3メガバンクでトップです。

・融資割合:中小企業等向け…68%、住宅・消費者向け…28%(2016年3月期)

・総資産(2016年3月期)
三菱UFJフィナンシャル・グループ :298兆円
みずほフィナンシャル・グループ  :193兆円
三井住友フィナンシャル・グループ :187兆円

・経費率(2016年3月期)
三菱UFJフィナンシャル・グループ :62.4%
みずほフィナンシャル・グループ  :60.7%
三井住友フィナンシャル・グループ :59.4%

 経費率は59.4%と3メガバンクでトップなのですが、ここ数年で強化してきた海外事業、証券、カードと事業拡大に向けた経費が嵩んだことで54%から落ちてきました。一方、3メガバンクで比べた実質資金利益の減少幅は、MUFG 9.4%、みずほ16.6%、同社5.4%と、メガバンクで最小に留まりました。(17/3期上半期実績)

 2001年住友銀行とさくら銀行の合併により三井住友銀行(SMBC)が発足、そして2002年に持株会社三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)が設立しました。2017年度には指名委員会等設置会社へ移行し、経営体制の刷新が図られています。

注目ポイント

 銀行株はマイナス金利導入テーマでバリュエーションが引き下げられすぎていたため、これが正常化するまでは上昇の余地があるかと思われます。

 さらに、長期債利回りが上昇しており、イールドカーブの角度が急配になってきています(スティープ化)。短期の利回りは低いままなので、短期金利で資金を調達して長期で融資・運用する金融機関にとっては、ポジティブな環境となっています。円高懸念が後退したことも、収益改善期待を寄せています。

 β値は1.6程度の景気敏感株です。金融相場で地合いの強い日本株の上昇に期待したいところです。

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