このように、リスクコントロール型ファンドといっても、運用会社によってリスクを低減させる手法には違いがある。
リスクコントロール型は、一見、分散投資をする点においてバランス型ファンドと運用内容が似ている印象がある。
しかし、一般的なバランス型ファンドは、投資配分の比率の見直しは、年1回あるいは2回程度となっているケースが多い。そのため、昨今の目まぐるしく変動する相場環境においては、分散投資の効果が発揮されにくくなっている面がある。
リスクコントロール型は、機動的な配分比率の変更によって、そうしたマイナス面をカバーしている。
バランス型ファンドを購入する人には、リスクを抑えて、安定的な収益を得たいというニーズが強い。今後、そうしたニーズに応えるファンドとして、リスクコントロール型がバランス型に取って代わる、有力な選択肢となっていくのではないだろうか。
※マネーポスト2017年新春号