松井:あの、ちょっと意外なのですが、格闘技もお詳しいんですね。ブラジルと言えばサッカーだと思いますが、ラグビーも南半球の国々が強いのですか。
松田:それは、過去のイギリスによる支配の影響で、ラグビーがスポーツの中で突出して盛んになったためだと思われます。あと、これらの国では、クリケットも大変盛んですね。サッカーといえば、31回を数える夏季五輪が南半球で開催されたのは、メルボルン、シドニーに次いで今回がまだ3度目ですが、サッカーのW杯は、第1回が南半球のウルグアイ、その後2014年のブラジルまで、実に20回中6回も南半球で開催されていますよ。
◆高金利で人気の南半球通貨たち
松井:そうなんですか? さすがですね。ところで、ブラジルの通貨はFXで取引できるのですか?
松田:日本で扱っているFX会社はほとんどありません。これは、ブラジル・レアルの銀行同士での取引量がまだ多くないため、FX業者としてなかなか扱いにくいということがあります。南半球諸国の通貨では、南アフリカ・ランド、オーストラリア・ドル、ニュージーランド・ドルが、それぞれザル、オージー、キウィの愛称で高い人気を誇っています。
松井:おそばや果物のような名前がついているのですね。
松田:キウィは、ニュージーランドにいるダチョウのような鳥のことで、国鳥にもなっています。
松井:あ、そうでしたか(笑)。私もオーストラリア・ドルは昔から金利が高くて外貨預金で人気があると聞いたことがあります。
松田:これらの国では総じて、インフレを抑え、外国の資本を呼び込む狙いもあって金利が高めに設定されてきているという特徴があります。相場変動で利益を得る機会ももちろんありますが、じっくりスワップポイントを貯めていくという投資スタイルを選ばれるお客さまに向いていると思います。
※マネーポスト2017年新春号