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激務をこなす裁判官の給料事情 その頂点である最高裁判所長官の年収は内閣総理大臣と同水準

裁判官の年収

裁判官の年収

『イチケイのカラス』入間みちおの年収は?

 下積み時代を経た先の給料事情はどうなるのか。裁判官の推定年収は、平均すると約900万円で、実際には約600万~2300万円と幅がある。どの裁判所に勤務するのかによっても年収が異なり、等級や職位が上がると、報酬月額も上がっていく。

 判事補として裁判所で10年の経験を積んだ裁判官は判事と呼ばれ、等級は8~1号に分かれている。判事8号の報酬月額は51万6000円で、推定年収は約1035万円。任官後20年ほどは経験年数に従って平等に昇給していくのが通例なため、ほぼ横並びで推移していくものの、とくに判事4号から判事3号の壁が厚く、判事4号のまま定年を迎える裁判官も少なくないようだ。
 
 ちなみに人気ドラマ『イチケイのカラス』で竹野内豊が演じた入間みちおはストーリーの展開上、この判事4号くらいだと推察される。年収は約1641万円だ。そして判事3号になると年収は約1935万円。判事2号になると2000万円を超えてくる。

 さらに長官レベルに目を向けてみよう。東京高等裁判所長官の推定年収は約2820万円、その他の高等裁判所長官の推定年収は約2612万円と、地域によって開きがある。

 最高裁判所判事の推定年収は約2941万円だが、最高裁判所長官では額がいっきに跳ね上がり、推定年収は約4032万円だ。これは公務員としては最も高く、内閣総理大臣と同水準だ。法の最後の砦である最高裁判所の裁判官を務め、さらにそのトップとして対外的な活動も任されるというから激務には違いない。

※『マネー格差の天国と地獄』(ニューノーマル研究会編・小学館)を元に構成

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