続いては、今後本格的に進む電力自由化が追い風となるイーレックス(東証1部・9517)だ。新電力(PPS=特定規模電気事業者)の一角として電力小売りを主軸に、卸売り、電源開発なども手がける同社は、再生可能エネルギーであるバイオマス発電を中心としている。
すでに国内3~4か所目となるバイオマス発電所への設備投資を進めており、完成すれば国内最大級になる見通し。政府の電力政策を追い風に、中期経営計画は4~5年後の売上高目標が1000億円(2016年3月期は228億円)、営業利益が100億円(同17億円)と野心的ともいえる積極的な数字となっている。株価も3年で3倍は目指せると見ている。
トリケミカル研究所(ジャスダック・4369)は、半導体や太陽電池などの製造に不可欠な特殊化合物の研究開発・製造・販売を手がける化学工業メーカー。
汎用品ではないウルトラファインケミカル(超高純度化学薬品)に強みを持つため、市況や経済情勢に左右されにくく、あらゆるモノがネットに接続される「IoT」(モノのインターネット)の発展で需要拡大が見込める高性能半導体の普及が同社の業績を大きく後押しすることが期待できる。
株価も安定的に推移しており、業績拡大に伴って5年で3倍は期待したいところだ。
※マネーポスト2017年新春号