「4DX」の最高傑作との呼び声
上映形式は「通常版(2D)」や「3D」に加え「IMAX3D」「MX4D」「4DX」など、全部で9バージョンもある。映画ライターのヒナタカさんは、「ぜひ4DXで見てほしい」と力を込める。
「4D」とは映画の展開に合わせて座席が動いたり、風や水しぶきなどが出てくる体験型の上映方式。アメリカの企業が開発した「MX4D」と、韓国の企業が開発した「4DX」の2種類がある。どちらも個々の座席に設置された装置による演出が楽しめるが、「4DX」はそれに加えて劇場全体に風が吹いたり、シャボン玉が飛ぶなどのダイナミックな演出を楽しむことができる。ヒナタカさんは「4DX」を勧める理由をこう説明する。
「土管の中に吸い込まれていく感覚や、バトルシーンでのダメージなどが、よりリアルに体感できます。パッと光るフラッシュや煙が出るスモークの演出もありました。カートで疾走するシーンは圧巻で、激しい座席の動きや吹きつける風の効果で、本当にカートに乗っているような感覚になりましたね。このあたりは同じ『4D』でも『MX4D』より『4DX』の方が上だと思います。ネタバレになるので詳しくは言えませんが、クライマックスの場面での演出もすごかったですよ。
映画というよりもテーマパークのアトラクションに近い。このマリオ映画は、『4DX』の最高傑作と言えるのではないでしょうか」
より楽しむには、座席選びも重要。全体の演出も体感できるように、後方の席がおすすめだ。「4D」は専用のシステムがある映画館でなければ体験できないため、劇場公開の期間が終わってしまうと見られなくなる。いましかできない体験なのだ。
※女性セブン2023年6月1日号