AIの発展に伴い相場の主役になり得る
まずは、「AI」と「フィンテック」というど真ん中のテーマ性を兼ね備えたメタップス(マザーズ・6172)である。
データ分析を軸に、アプリ開発者向けの収益化支援事業と、EC事業者向けのネット決済サービスなどを手がける同社は、中期経営方針で「2017年はフィンテックとAIに集中投資」と表明。
ただ、足元の業績は芳しくなく、前期(2016年8月期)は売上高が88億円と2倍以上の大幅な増収となったが、営業損益は3億円の赤字。赤字続きで、決算書類には企業存続が危ぶまれる「継続企業の前提に関する重要事象等」が記載されている。
しかし、これは今後の事業拡大に向けた先行投資を積極的に行なった結果であり、今期(2017年8月期)は売上高がさらに倍増の180億円、営業利益は約10億円改善し、7億円の黒字転換を果たす見通しだという。
また、中期経営方針では「2020年に売上高1000億円、営業利益100億円」と3年間で5倍以上の増収、14倍超の営業増益という目標を掲げ、今後の大幅な成長も期待できる。
株価は、黒字転換予想もあって人気化し、直近2か月ほどで3倍になったが、AIの発展に伴う相場の主役になり得る可能性も秘めており、半年で4倍となる1万円台は狙えるだろうし、将来的にはさらなる上値も追える大化け候補と見ている。