藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

【回復期・好況期・後退期・不況期】株の売買タイミングを見極める「景気サイクル」の読み解き方

株式投資のタイミングは?

 株式投資で効率よく利益を取るためには、株価が安いときに仕込んで、高いところで売るのがベストです。分かっていてもなかなかできないものですが、キチンサイクルを理解していれば、大きくタイミングを外すことはなさそうです。

 まず絶好の仕込み時は、不況期です。雰囲気としては、とても株を買うような気分じゃないかもしれませんが、だからこそ安く株を買うことができます。回復期に入れば、徐々に株価は上がり始めますので、それを確認してからでもよいかもしれません。

 売り時は、好況期の後半から後退期に入ったところです。おそらくまだ肌では景気後退を感じていないと思います。好況期は、投資も活況になりますので、株価も高くなっています。そこで潔く売却します。

在庫の状況が分かる経済指標

 在庫の状況をわたしたちが自分で確認することはできませんので、経済指標を利用します。日本の在庫状況を把握したい場合は、鉱工業生産指数を確認しましょう。

 鉱工業生産指数は、「生産指数」「出荷指数」「在庫・在庫率指数」の3つの指数からなり、毎月経済産業省から発表されます。在庫率指数が低下すれば、出荷量より生産を抑えることによって、在庫が減少しているわけで、これは在庫調整中のサインです。逆に在庫率指数が増加すれば、出荷量以上に生産し、在庫を増やしている状況で、在庫の積み増し、積み上がり局面です。

 在庫率が下落から上昇に転じたあたりが、不況期から回復期への転換点となることが多いため、投資タイミングの参考になります。

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