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蛇崩、高樹町、槍ヶ崎、権田原… 車に乗らない人はあまり知らない「東京のタクシー運転手にはおなじみの地名」10選

交通情報ではよく聞く「高樹町」ってどこにある?

交通情報ではよく聞く「高樹町」ってどこにある?

 鉄道網が充実している東京では、駅名さえ押さえておけば、あらゆる説明が事足りるが、一方で、常日頃から車を運転している人や、タクシーにしょっちゅう乗る人だけに通じる地名がたくさん存在する。この地名を使って説明すれば、タクシーの運転手が「こいつ出来る」と思うに違いない(?)、東京23区内のマニアックな地名を、ライターの金子則男氏が紹介する。

【蛇崩】
「蛇が崩れる」という恐ろしい字面で「じゃくずれ」と読むインパクト抜群の地名は、住所で言うと目黒区上目黒4丁目付近。野沢通りと五本木通りがぶつかる五差路の交差点が「蛇崩」です。付近には遊歩道があり、こちらは「蛇崩川緑道」。山手通りから環七に抜ける道は色々ありますが、蛇崩ルートはメジャーな抜け道です。

【高樹町】
 現在の住所名にも駅名にも無いのに、交通情報ではしばしば耳にするのが高樹町。住所で言うと、港区西麻布か南青山あたりで、首都高速の出入り口があるので、車ユーザーの方はご存知の地名でしょう。都内でも特A級にオシャレな場所ですが、どの駅からも微妙に遠く、タクシーで説明するには迷う場所。日赤病院や広尾ガーデンヒルズ、骨董通りなどに出向く際には「高樹町方面へ」と言うとスムーズでしょう。

【権田原】
 JR信濃町駅からほど近い明治記念館のあたりが権田原。西側には神宮外苑、東側には赤坂御所があり、「権田原」というバス停もあります。極めてピンポイントの地名ですが、四谷方面から国道246号に抜けたり、六本木~新宿間を移動する際などに「権田原を通って……」と説明すれば、タクシーなら一発です。

【抜弁天】
 正式には地名でなく、新宿区余丁町にある神社の名前ですが、ドライバーの間では完全に地名として使われているのが「ぬけべんてん」。場所は都営大江戸線の東新宿駅と若松河田駅の中間付近で、新宿~大久保から東京女子医大~神楽坂あたりを移動する際に通る場所です。

【槍ヶ崎】
 旧山手通りと駒沢通りの交差点付近が「槍ヶ崎」。大変交通量が多い場所で、恵比寿~代官山~青葉台あたりを移動する際は頻繁に通るルートなので、そのあたりへ行く用事がある人は覚えておくと良い地名でしょう。

【十二社】
 読み方は「じゅうにそう」。名前の由来は12の社があったことから来ているそうで、新宿中央公園の西側のあたりがこう呼ばれます。この一帯は、都営大江戸線が開通するまでは最寄り駅まで微妙に距離があり、今でもついタクシーを使いたくなるゾーン。常に混雑する甲州街道を避ける抜け道として使われることも多い場所です。

【大曲】
「大曲」といえば花火で有名な秋田県の地名が思い浮かぶかもしれませんが、23区内の大曲は、目白通りの飯田橋~江戸川橋間の大きなカーブの場所。並行する神田川が下流に向かって大きく右に曲がることから「大曲」になったという単純な由来で、東京駅や丸の内から池袋や高田馬場などに抜ける際に通るルート上にあり、ルート指定をする際に押さえておきたい地名です。

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