現在放送中のテレビドラマ『日曜の夜ぐらいは…』(テレビ朝日系)では、バスツアーで知り合った女性3人の友情が描かれ、話題になっている。その影響もあってか、バスツアーに参加する女性も増えているという。
楽だしコスパがいいと大人気
「バスツアーの魅力は“楽”なこと。自分で運転をしたり、電車の時間を調べて乗り継いだりすることもないので、道にも迷いません。団体客しか入れないエリアにも行けます」
とは、バスガイド歴約30年のカリスマ・佐藤奈美恵さん。
まさに至れり尽くせりなのだ。さらに、高速道路料金やガソリン代、食事代も費用に含まれており、燃料費や食費が高騰しているいま、コスパがいいという点でも注目されている。
「車内に長時間一緒にいるので、参加者に一体感が生まれ、ドラマのように友達が作れるのも醍醐味です」(佐藤さん・以下同)
最近は、おひとりさま専用のツアーも増えているという。日帰りツアーも多数あるので参加しやすい環境が整っているといえるだろう。そして、バスガイドの軽妙なトークやためになる解説を聞くことも、バスツアーの魅力のひとつだ。
一度は同乗してもらいたいカリスマガイド
バスガイドは全国で約3000人いる(※2021年『日本バス協会』発表データより)。なかでも、個人指名を受けるほどリピーターが絶えない“カリスマ”と呼ばれるガイドは数人しかいない。佐藤さんは、そのひとりだ。
なぜそれほど人気なのか。ご本人いわく、「私のポリシーは、私自身が旅を楽しむことにあります」とのこと。
名所旧跡のガイドにせよ、自分が本当におもしろいと思って伝えるからこそ、ツアー客にも伝わるのではないかという。
「旅先には、湧水を飲むなどの体験をする場面もありますが、ためらうお客様には“一緒にやりませんか?”とお誘いします」
佐藤さんが楽しそうに挑戦しているとツアー客も安心するのだろう。そんな心配りがカリスマたるゆえんなのだ。