12月3日、中国証券監督管理委員会はHP上で、劉士余主席による中国証券投資基金業協会第二回会員代表大会での講演内容を公表した。この中で、流通市場において、敵対的で激しい買収劇が相次いでいることについて、「野蛮人による、まるで強盗のような買収はヒューマニズムの面からも、商業道徳の面からも著しく逸脱した行為であり、刑法への挑戦でもある」などと発言している。
保険業監督管理委員会HPによれば5日、万能保険の業務・経営において問題があり、親会社との一体化改革の行われていない前海人寿に対して、万能保険の新業務を停止する措置が発表された。同時に、前海人寿の商品開発管理に問題があるとして、3か月の間、新商品の売出を禁止した。さらに、保険業監督管理委員会は検査部隊をそれぞれ前海人寿、恒大人寿に派遣したようだ。
保険会社が上場企業の株式について、発行済み株式総数の5%を超えて買い入れた場合、半年間はその株式を売却することはできない。また、筆頭株主となった場合、1年間は売却することはできない。加えて、保険会社は純粋な中長期投資を行わなければならず、合併や経営権取得などを目的とする投資・投機などは認められていない。
行政としては、姚振華会長や恒大集団だけの問題として処理するのか、それとも、保険商品としては売れ筋で人気商品である万能保険全体に規制を強化するのか、さらに進んで、保険会社への運用の規制緩和、自由化を一旦抑えてしまうのか。
今年の中国株式市場を支えたのは、保険資金を中心とする長期資金であったことを考えると、本土株式市場への影響は無視できないだろう。