飛ぶ鳥を落とす勢いの「日本維新の会」代表にして、過激な他党批判で炎上を繰り返す馬場伸幸(58)。いったいこの男、何者か。人気タレントとして活躍する一方、選挙ウォッチャーとして数々の現地取材を行なってきた井上咲楽(23)が鋭く迫った。【前後編の前編。後編を読む】
“維新っぽい顔”ってあるな
井上:維新は4月の統一地方選で、地方議員数を470人から774人にまで伸ばし、勢いが本当に凄いなと感じています。周りの若い人に聞いても、「維新には未来を感じる」と言っています。
馬場:それは嬉しいですね。実際、今の若い人らはかなり政治に興味を持っていると感じます。社会に出て真面目に働いても、給料は全然上がらへんし、それどころか税金や社会保険料はどんどん上がっていく。政治がおかしいと気づき始めていると思います。
井上:生活が苦しいから、政治に興味を持つと。
馬場:若い人らが維新に期待しているとしたら、たとえば、維新は大阪で教育の無償化を進めていますが、そうした政策を評価してもらっているのではないでしょうか。幼稚園、保育園から大学、大学院まで、全ての教育の無償化を我々は進めているんです。
井上:なるほど。私は維新の躍進は、吉村(洋文)府知事や音喜多(駿)さん(日本維新の会政調会長)などの若くて爽やかな政治家のイメージの効果が大きいのではないかと思っています。“維新っぽい顔”ってあるなと思っていて、ベンチャー企業の若い社長さんみたいな感じ。
馬場:確かに、吉村世代は経歴もええし、見た目もええし、近くに寄っていったら、ええ匂いしそう(笑)。
井上:あー、ホントにいい匂いしそうです。
ただ、その一方で、正直、維新の候補者の選び方がすごく気になっています。人数を立てる必要があるのは理解していますが、質をどう担保しているのかなと。