井上:馬場さんは、「共産党は日本からなくなったらいい」と発言して問題になっていますね。
馬場:なんてこと言うんだと思う人もいるでしょうが、共産党は公安調査庁の監視対象になっている団体なんですよ。過去に何をすればそうなるのか。真実をわかっていただくために、あえて申し上げました。
井上:さまざまな過激発言で、野党間に緊張感が走っていますが、じゃあ、自民党は維新の勢いをどう見ているのか、何人かの議員さんに聞いてみたんです。恐れているかと思ったら意外にそうでもなくて。維新に議席を取られるのは、公明に取られるより100倍マシだと言うんですね。なぜかというと、いつか取り返せる余地があるからだと。
馬場:大阪では自民党が割れて維新ができて、今は維新が与党になって保守政党同士の戦いになっています。今後、維新が怠ければ、自民党が盛り返す可能性もある。大阪ではすでに保守の二大政党制が実現していて、お互いいつでも議席を取り返せるから、政治に緊張感が生まれているんです。
井上:その大阪の二大政党制を全国に広げようというわけですね。
馬場:そうそう。おそらく国民の7~8割は保守政党に政権を任せたいと思っています。今は政権を担える保守政党が自民党しかないから、自民は安心しきっている。だけど、アメリカの二大政党制のようにときどき政権が入れ替わると、国民の皆さんが思う以上に、政治家は緊張感を持ちます。
井上:それが「第1自民党と第2自民党が改革合戦をすべき」という発言の真意なんですか?
馬場:そういうことです。
井上:馬場さんから見て、今の岸田(文雄)さんに足りないと思うものって何ですか。
馬場:なんやろね。明るさやろね。陰キャの政治家はダメ。政治って国民に夢と希望を与える仕事やからね。