香典200人分を瞬時に暗算した60代男性
かつて“そろばんの達人”を見たことがあるという40代女性・Bさん(金融機関勤務/富山県出身)は、その凄さを明かす。
「私は小学校の授業で習っただけですが、周囲には教室に通っている人も多かったです。驚いたことがあるのは、友人の親族が亡くなり、お葬式に出席した時のこと。
60代の知人男性が、200人ぐらい集まったお香典を瞬時に暗算して正確な合計金額を出していたんです。聞けば、小学校1年生から中学3年生頃までそろばん教室に通っていたらしい。なんなら、計算機でひとつひとつ足していた人のほうが間違っていて、『手入力はミスしがち』と豪語していました(笑)。個人的には、“エアそろばんでも間違うことはあるでしょ?”って内心ツッコんでいましたが、40年経っても衰えないその能力には素直に驚きました」
“エアそろばん”ができなくとも…
一方で、小学校3年生から6年生までの3年間ほどそろばん教室に通っていた30代男性・Cさん(メーカー勤務/神奈川県出身)は、「今は何もできない」と笑う。
「当時は単純に計算ができて、答えが合っているのが楽しかったし、上の級に進むと嬉しかった。教室では友達もできて、競い合っていました」
しかしCさんは大人になったいま、「もう全て忘れた」と笑う。