「万引き犯だと勘違いされたらどうしよう」
メーカー勤務の30代男性・Bさんは、セルフレジの操作も苦に感じない。しかし常にビクビクしてしまうという。
「すべての商品のバーコードをスキャンしたか、レシートで確認してから出口に向かうんですけど、それでも忘れたものがあったりして、うっかり万引きをしていないか、店員に呼び止められるのではないかなどと緊張しています。実際に店員さんが客のレシートと購入商品をチェックする場面に出くわしたこともあるので、なおさらです」
そんなBさんにとって、有人レジは「安心感」を得るためのものだという。
「バーコードの読み取りについては、店員さんが行った方が万引き対策になると思うし、私のようなタイプも安心。ただ、すべて有人である必要性はないとも思っていて、例えば商品スキャン後の会計は、セルフでもいいのでは」(Bさん)
セルフレジと有人レジを使い分けている
広告代理店に勤務する30代女性・Cさんは、セルフレジと有人レジを使い分けるが、買い物の点数が多い時は有人レジを利用するという。
「セルフレジと有人レジは一長一短あるので、使い分けが大事だと思います。セルフレジを利用するのは、購入する商品が数点と少ないとき。
商品数が多くなったときは、セルフレジだとバーコードの読み取りが面倒だし、袋詰めがぐちゃぐちゃになったりするので、有人レジに並びますね。あと、有人レジだと、刺し身パックや果物なんかをさらっとポリ袋に入れてくれるのも有り難いです」
セルフレジが普及しつつあるが、まだまだ過渡期。有人レジのメリットをあらためて実感している人も少なくないようだ。(了)