「日本政府が目指す持続可能な農業を考えるうえでは徐々に使用を減らしていくのがあるべき姿。これに代わって家畜などの糞尿を用いた堆肥を利用したり、各地の自治体で下水道の汚泥からリンを取り出し、肥料として製品化したりといった取り組みも活発になっています。2021年の騒動以降、政府もそれを後押ししている」
日本のスーパーではまだ大きくはない「有機農産物」の売り場だが、こうした食材を買うのも脱中国への第一歩になり得るのかもしれない。ホタテを通じて危機を実感したからこそ、一人ひとりがこうした問題について考える契機とすることが重要なのだろう。(了)