マイナススプレッドはユーロ/円で出る確率高い?
とはいえさすがに、常にマイナススプレッドが提示されているわけではない。固定ではないため、スプレッドも刻々と動いており、その中でマイナスになる瞬間があるということだ。
実際、ウルトラFXの米ドル/円取引で、14年3月の1か月間でマイナススプレッドが提示された時間は39分間。比率にするとわずか0.13%だ。マイナススプレッドに出会うためにはそれなりの時間、取引画面を見つめている必要がある。たとえ出会えても一瞬でプラスに戻ってしまうこともあり、注文を成立させるのはなかなか難しい。
しかも、マイナスになっていない平時のスプレッドが、常に狭いわけではない。米ドル/円の3月の平均提示スプレッドは、0.45銭で、平均約定スプレッドは0.52銭。原則固定で0.3銭や0.4銭というスプレッドを提示する業者がいくつもあることを考えれば、どちらかというと高めだ。
ただ、マイナスには至らなくとも、0.3銭以下のスプレッドが提示される確率は、約22%もある。また、特にユーロ/円で有利なスプレッドが出る傾向にあるようで、3月のマイナススプレッドの提示時間は約65分、平均約定スプレッドも0.48銭と業界最安水準だ。
加えて、ウルトラFXのツールにはスプレッドチェッカーという、あらかじめ設定したスプレッド以下になったときのみ新規成行注文を発注できる機能があるので、使いようによってはかなり有利な取引も可能となるだろう。
「マイナススプレッド」はどうやって発生するのか?
通常のFX取引はFX会社のディーラーを経由するが、ウルトラFXは直接カバー先の金融機関にアクセスするインターバンク直結型を採用。そのなかで最良のレートを採用することで、売り値が買い値を上回り、スプレッドが逆転するタイミングが生じることがある。ただし、注文は成行(ストレート成行、トリガー成行)のみで、最低取引数量は5万通貨と中上級者向きだ。