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【超高齢社会の現実と提言】長寿で元気な老人が増えた今「敬老の日はもうやめてはどうか?」

「シニア」と「お年寄り」のイメージの違い

 次に、令和シニアの実態について見ていきたいと思います。

 まず「呼称」ですが、シニア、お年寄り、おじいさん、おばあさん……と、中高年にもいろいろな言い方がありますね。それで、「何歳から『おじさん/おばさん』ですか」と、様々な世代の人に聞くと、20代の人は、だいたい47歳ぐらいから「おじさん/おばさん」になると言っています(サントリーウェルネス株式会社「実感年齢白書2022」より)。

「シニア」と「お年寄り」は11.5歳差

「シニア」と「お年寄り」は11.5歳差

 これは、60代の人も同じような感覚ですが、70代の人に聞いてみると、「おじさん/おばさん」と呼ばれるようになるのは55歳ぐらいからという認識です。つまり、世代によってかなり感覚が違うんですね。

 そして、「おじいさん/おばあさん」とか「お年寄り」という呼称は何歳からかと質問すると、やはり世代によって違ってきます。

 一方で、「シニア」という呼び方は、どの世代の人もだいたい60歳を過ぎた人という印象を持っていて、平均すると61.6歳からシニアになるというイメージです(WHO〈世界保健機関〉の定義では65歳以上)。

 しかも、一番年齢が上だと感じる「お年寄り」のイメージは、平均73.1歳で、シニアとの差は11.5歳もあります。

 ということで、ここからは、皆さんが感じる年齢層が共通していて、幅広い世代を指す「シニア」という呼称を使っていきたいと思います。

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