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【超高齢社会の現実と提言】長寿で元気な老人が増えた今「敬老の日はもうやめてはどうか?」

意外と誤解している「シニアの実態」

 シニアというと、皆さんはどんな人たちを想像しますか? おそらく、そのイメージは実態と大きく違っていると思います。

 まず、シニア世代は「ガラケー」を使っていると思っていませんか? 違うんです。なんと77%がスマホ(スマートフォン)を持っています。この2年半の新型コロナ禍の時期に、ワクチン予防接種の予約をスマホでやるようになって、それで急激に普及したと言われています。ですから、ガラケーは本当にガラパゴス化したわけです。

 さらに、60代の7割、70代の4割以上がLINEを利用しています。このイメージ、けっこう違うでしょう?

 それから、この世代の人たちはテレビをよく見ているので、テレビショッピングを利用している人が多いと思っていませんか。違うんです。テレビショッピング(11%)よりも、パソコンやスマホを使ったネットショッピング(23%)を利用している人のほうが多いんです。また、オリンピック選手や若手の政治家を、子供とか孫のように見て、テレビの前で応援することもやっています。これは“親目線推し活”などと呼ばれています。

 一方、敬老の日にお祝いしてもらいたいという人は、シニアの中で18%しかいません。もうこんな祝日はやめたほうがいいと思います。寿命がどんどん延びているので、まだ元気なうちから何十回もお祝いされても困るんです。実際、日本では、働けるうちはできるだけ働きたいというシニア世代の人が62%もいるんです。

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