始めるなら早いほうがいい
すでに現行NISAの口座を持っている人の非課税枠は消えず、新NISAの開始後も「別枠」として残るが、「来年から始まるからといって年末ギリギリまで待つメリットはない。今のうちにつみたてNISAを始めておけば、新NISAと別枠で利益が非課税になるし、新NISA口座に自動で切り替わる。始めるなら早いに越したことはない」という。
具体的には、どんな商品を選べばいいのか。
藤川氏がタイプ別に注目したい20投信を厳選、別表にまとめた。
「株式型」で人気を集めるのが、通称オルカンと呼ばれる『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』。
「バランス型(株式重視)」では、「日本の公的年金と同じ割合で運用している『ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)』がわかりやすくて投資しやすい」という。
「バランス型(債券重視)」では、債券70%の『DCニッセイワールドセレクトファンド』などのほか、「株価と反対の値動きをすることが多い金(ゴールド)を組み入れた『ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド』を成長投資枠で組み合わせてもいい」という。
「また、自分でポートフォリオを組みたい人は、リターンをより追求する新興国株式や有望企業の多い『NASDAQ100』に連動するファンドや、『たわらノーロード 先進国債券』のような債券のみのファンドも組み合わせてみましょう」
賢明な判断ができるよう今から備えたい。
※週刊ポスト2023年10月27日・11月3日号