中国の2017年の経済運営方針を決める中央経済工作会議が12月14~16日の日程で開催された。金融面でやや引き締め気味となる可能性がありそうだ。
会議では、「中国経済には突出した矛盾や問題が依然として存在する。特に、生産能力過剰や需給構造のレベルアップに関して問題は深刻である。経済成長における内生する成長動力が不足している」などと指摘している。
さらに、「金融リスクが幾分累積しており、一部の地域では困難が増加している。こうした問題について、我々は高度に重視し、継続して努力することで解決していかなければならない」などと強調している。
会議における重要ポイントを示すと以下のとおりである。
【1】「穏中求進(安定を前提とした中での進歩)」を経済運営の全体的な基調とし、カギとなる領域については進展させる
【2】総需要、総供給の関係について新たな動的均衡を実現させる
【3】農業の供給側構造性改革を推進させる
【4】実体経済を大きく振興させる
【5】不動産市場の安定的で健全な発展を促進する
【6】企業家精神を保護する
【7】金融リスクを防ぎ、コントロールする
【8】都市、農村が協調して発展を進める