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【老後のための投資】インフレが進めば預金の価値は目減りする一方 60才からでも遅くないiDeCoとNISAの安心活用術

iDeCoやNISAは60才を過ぎてからも活用できる

iDeCoやNISAは60才を過ぎてからも活用できる

 老後資金を確保するために、投資にチャレンジしたい──そう思っていても、「投資はお金持ちだけがするもの」「投資なんてギャンブルと同じ。大損するに決まっている」との、なかなか始められない人もいるだろう。そのような考えは間違いだと、家計再生コンサルタントの横山光昭さんが話す。

「お金の勉強をしてこなかった人ほど、投資は危険だと思い込んでいます。もちろん、絶対に安全だとは言い切れませんし、FX(外国為替証拠金取引)のようなリスクの高い投資はギャンブルと言わざるを得ませんが、『長期・分散・積立』のルールを守って投資をするのは、老後資金づくりに欠かせないのです。

 多くの人がいまだに“銀行に預けておくのがいちばん安心”だと思っていますが、いまのインフレが進めば現金や預金の価値は目減りしていきます」(横山さん・以下同)

 物価が上がり、これまで100円で買えたものが110円出さなければ買えなくなったということは「お金そのものの価値が約10円分下がった」ということ。それを考えずにただ貯め込んでいれば、価値はどんどん下がる一方だ。

60才を過ぎてから加入してもメリットがある

 そこで、資産を着実に増やしていくために活用したいのが「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」。両者とも基本的に「投資信託」と呼ばれる商品で資産を運用する仕組みであり、1つの商品に複数の株や債券などが組み込まれた、いわば“投資の福袋”だ。

 本来、資産運用の利益には約20%の税金がかかるが、NISAでは非課税になる。加えて来年1月からは投資枠や非課税保有期間が大幅に拡充する「新NISA」が登場し、年間最大360万円、生涯で最大1800万円まで非課税で投資できるようになる。非課税保有期間が無期限となるため、いつまで持っていても利益を丸々手にすることができる。

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