職業によっては所属する組織の印象を悪くすることも
元美容部員・Cさん(30代女性)は、髪色に対して冷静な見方だ。自身の経験から「割り切りも必要」だと言う。
「各ブランドには、打ち出したい雰囲気があるもの。美容部員にも整容の基準があり、企業によって厳しいところもあれば少しゆるめなところもあります。私の勤務していたメーカーでは、髪色は基本的に明るくできませんでした。
新人の頃は黒髪なのが嫌でしたが、徐々に企業イメージを背負う存在だから、髪色に至るまで揃えてこそプロという意識が芽生えました。職業によっては所属する髪色次第で組織の印象が悪くなることもあるので、フリーランスでない限りはある程度割り切ることも必要だと思います」(Cさん)
サービスを提供する側の自由も尊重されるだが、サービスを受ける側がどう感じるかという視点も大切だろう。髪色の自由が受け入れられる職場と受け入れられにくい職場を、見分ける目も求められているのかもしれない。(了)