そんなMさんは、混雑する観光地でもできるだけ快適に過ごすために“他の観光客とは行動をずらす”ことを心がけているという。
「ホテルのサウナであれば、チェックイン時間の直後と夕食後の時間帯は結構混むので、避けるようにしています。夕方の4時半から5時半あたりが空いているので、そのあたりを狙います。
食事についても、ホテル内のレストランは混んでいるので利用しません。特に朝食は時間も指定されていますし、席が空かないことすらある。だから、朝食がついている宿泊プランは選びませんね。
ちなみに私は一人旅の時は旅先での夕食もスーパーなどで地元の名産品などを買って、ホテルの部屋で食べることが多いです。観光地でも地元のスーパーまで観光客で混雑するなんてことはないですし、ご当地のものを比較的安い価格で楽しめますから」(Mさん)
観光客が増えるのはありがたいことでもある反面、オーバーツーリズムの問題も生じている。そうしたなかで旅行先でより快適に過ごすためには、各自が今までにない工夫をする必要もあるのかもしれない。(了)