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41歳で亡くなった金子哲雄さん 妻・稚子さんが涙した、「死後の手続き」を通じて知った夫の“気遣いの深さ”

サイクリングが共通の趣味だった哲雄さん(左)と稚子さん。稚子さんは「夫からの宿題」として遺志を継いで終活ジャーナリストに

サイクリングが共通の趣味だった哲雄さん(左)と稚子さん。稚子さんは「夫からの宿題」として遺志を継いで終活ジャーナリストに

「私の金子さんが死んじゃった」

 稚子さんは夫の葬儀の際に、生前の哲雄さんと一緒に仕事をしてきたメディア関係の女性が口々に「私の金子さんが死んじゃった」と嘆いていたと聞かされた。

「“どういうこと? 何か夫が迷惑をかけていたのかしら?”と焦りましたが、よく聞くと、『いつも企画で困ったときに金子さんが一緒に考えてくれました』『その際のメールに温かい言葉が添えられていました』という話だった。

 そこで初めて、夫が仕事でみなさんを癒していたことを知って驚きましたし、何よりうれしかった。そんな夫の姿も葬儀がなければわからなかったですから」(稚子さん)

 葬儀や相続、そして片付け……大切な人を失い、悲しみに浸る間もなく「死後の手続き」はやってくる。そこに生前の姿や残された家族が予期しなかった思いを目の当たりにしたとき、こらえきれない涙が一粒。

写真/金子稚子さん提供

※女性セブン2023年11月16日号

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