アメリカ大統領に当選が決まっただけで爆発的な株価上昇をもたらしたドナルド・トランプ氏。1月20日の就任式は、経済や株価にどのような影響を与えるか。
「就任式後も円安ドル高は続くでしょう。問題はトランプが今後もドル高を容認し続けるか否かです」
そう言うのは、経済評論家ながら外交や防衛にも精通する経済評論家の上念司氏だ。
「強い米国」を掲げるトランプ氏は、現状ではドル高に舵を切っているように見える。しかし、ドル高を容認し続けると輸出業がダメージを受け、ドル高を放置せず金融緩和を選択することも今後は考えられる。
どちらに振れるかわからないなか、上念氏は「堅実」と「挑戦」の2つの投資法を考えている。まずは「堅実」からだ。
「賢い投資は『ドルコスト平均法』です。これは、決まった日時に同じ額だけ買い続けるという方法。例えば毎週月曜日に10万円分だけ株を買い続ける。株価が下がれば安価で買え、株価が上がれば少なく買いつけることで、その後下がっても損が小さくなる。
この投資法は万能ではありませんが、明らかに株価が上昇する局面では有効です。そのために、個別銘柄ではなくETF(上場投資信託)を買うべきでしょう。個別銘柄はその会社の事情により暴落する可能性がありますから」