トランプ氏が大統領に就任する時、米国市場は下落相場にある可能性も否定できない。そんな相場において片山氏は「拾い物銘柄が出ている」と言う。
「現在、就任式を前に中小型株が売られています。その株自体が売り時だからではなく、機関投資家が“大型株を買うために他の株を整理した結果”です。この上昇相場では大型株に人気が集中しますから、ポートフォリオの変更時に売られただけで、そんな中小型株のなかには、その後の成長性を考えると十分に割安になった銘柄も出てきているのです」
なぜ売られたのか? を考えることが必要だという。では、どんな株が優良だと考えているのか。
「“時代の大きなトレンド”に乗る投資は手堅いと思います。私の持ち株を一部紹介すると、高齢化社会に対応した老人ホームや心臓カテーテルの会社、電子書籍の会社などです」
トランプ相場で儲けるためには冷静かつシンプルな分析が必要なのだ。
※週刊ポスト2017年1月13・20日号