米国株ETFで昨年は円換算60%超の利益大化け期待でFBとツイッター株も保有中
私は2000年代中盤から、国内株、国内不動産、外国株、外国債券、海外不動産の投資信託を買って分散投資をしていました。上昇相場が続いてしばらくは好調だったのですが、サブプライム・ショックで一気にやられてしまい、「これは国際分散投資をしても意味がないな」と感じました。
そこでたどり着いた結論が米国株投資でした。アップルでもコカ・コーラでも、米国企業なら世界中に展開しているので、それだけで分散の効果は十分あると思ったんです。
それに、米国が転ぶと、日本や新興国のほうがもっと大きく転ぶことが多いですし、サブプライムやリーマン・ショックからの回復も、震源地の米国経済が一番早かった。これらのことから、米国株に絞るべきという考えに達しました。
そして、チャールズ・エリスの『敗者のゲーム』やバートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』などを読んで、インデックス投資を勉強しました。
そうした観点から、私のポートフォリオの中心となっているのは、米国株ETF(上場投資信託)の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)で、現在は資金の85%ほどを集中させています。VTIなら、米国市場のほぼ全銘柄に投資するのと同じ効果があります。しかも米国株にはグローバル企業も多いので、この1銘柄だけで世界中に分散投資できるといっても過言ではない。信託報酬が0.05%と低いのもメリットです。
それ以外には、金ETFや海外不動産ETF、そして米国株ならではの急成長が期待できる個別株。フェイスブックとツイッターの株を少額買って、将来の大化けに期待しています。
13年の運用成績ですが、ドルベースで30.3%、円換算すると62.6%のプラスと、十分な成果となりました。
今後は資産をより分散するため、米国不動産ETFが今より2割下落したら、買っていこうと思っています。また、米国の長期金利が現在の約2%から4%に上がるようなら、米国債券ETFも拾っていきたいですね。今は安くなるのを待っているタイミングです。
基本的には購入は3か月に1回くらいです。3か月ごとに配当金がもらえるので、その資金を新規購入に充てて、リバランスするようにしています。
Yさんが保有する米国株一覧
銘柄名(ティッカー) | 2月14日終値 | 最低購入金額 |
フェイスブック Facebook(FB) |
67.09ドル | 6828円 |
マーケット・ベクトル・金鉱株 ETFMarket Vectors Gold Miners ETF(GDX) |
26.35ドル | 2681円 |
iシェアーズ 先進国(除く米国)不動産 ETFiShares International Developed Real Estate ETF(IFGL) |
30.17ドル | 3070円 |
ツイッター Twitter(TWTR) |
57.44ドル | 5846円 |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF Vanguard Total Stock Market ETF(VTI) |
95.90ドル | 9760円 |
※表中の最低購入金額は2月14日時点の終値を同日時点の為替レートで換算。
※「マネーポスト」2014年春号に掲載