実際、孫のためにお金を積み立てていた女性・Aさん(80才)が言う。
「私は孫におもちゃやお菓子を買ってあげたことはありません。息子夫婦と孫と食事をするときも、半分しか支払いませんでしたが、代わりに、孫のために積み立て貯金をしていました。
孫が大学に入学するタイミングで渡したら、息子夫婦はもちろん孫からもしっかりと感謝の気持ちを伝えてもらい、報われた気がしました」
孫やわが子の向こうに嫁や婿の両親が見えることもあるが、見栄の張り合いはやめて、話し合うことでお互いの負担を軽減できる。
「入学祝いや七五三などのイベントは次から次へとやってきますが、お祝いもあくまで出せる範囲にとどめましょう。もし孫が5万円のランドセルを希望しているなら、半額だけ出すという方法もあります。相手の家よりお金をかけられないからと、恥ずかしがる必要はありません。老後破産をしてしまえば元も子もない」(畠中さん)
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