税金の金額に「諦めの境地」
IT企業勤務の30代男性・Bさんは、ボーナスをもらえた嬉しさよりも、「税金の引かれ方がエグい」とその本音を明かす。
「明細を見てしまうと、どうしても税金関連で引かれてしまった金額が気になる。3.5割くらい持っていかれるので、税金のために働いている感が否めません。仮にボーナス額が上がっても、“どうせ引かれるんでしょ”と諦めの境地が先に立ち、全然喜べないだろうな、というのが本音です。
もはや“ボーナスって何ですか?”という感じ。賞与なんだから、まるまるくれてもいいのにと思ってしまいます」
そんなBさんは将来に対する不安が拭えず、ボーナスを使う気になれないそうだ。
「たまには海外旅行に行ったり、何か買いたいなという気持ちも少しはあります。でも、最近は新しいスマホに買い替えようと思っても、まだ使えると思うと二の足を踏むなど、出費に対してシビアになる自分がいます。
どうしたって、将来は年金も厳しいことが明白だし、社会保険料だって上がる一方でしょ? そう考えるとお金の使い方が慎重になって当たり前ですよね……。生きているだけでお金がかかるんだから、使う気になれないです」(Bさん)
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