鑑賞用、保管用、お布施用を購入してしまう
メーカー勤務の30代男性・Bさんは、「オタク特有の修正かも」と前置きしたうえで、「ついつい複数購入してしまうクセがある」と明かす。
「特にアニメ関連の限定版に弱く、ゲームやBlu-rayを2個買ってしまうんです。開封しない新品を保管しておくことで満足感が得られる。いわゆる鑑賞用と保管用です」
最近は鑑賞用と保管用に飽き足らず、“お布施用”に手を出しているという。
「別に誰かにあげるとかいうわけでもなく、ただただ作品へのお礼を込めて追加購入することもよくあります。もちろん保管物が増えるだけですが、これはもう純粋に寄付というか、作品への激励と感謝なので自分的には“必要経費”です」(Bさん)
同じ作品なのに電子書籍と書籍どちらも購入
商社勤務の40代男性・Cさんは、電子版を買っても後から書籍版を買うことが多い。なぜ、同じ作品にもかかわらず複数購入するのか。
「利便性から電子書籍版を購入することがあるんですけど、なんか買った気がしないというか。結局所有欲を満たしたくて書籍も買ってしまいます。
まったく同じ本なので、妻からは不思議がられるし、無駄使いとも言われます。でも私としては、利便性と所有欲を両立させるために、電子書籍版と“セット売り”してほしいくらいです。音楽も配信だと物足りなくて、CDも買ってしまいがちですし。
ゲームでも同じことが言えて、パッケージ版を買ったけど、到着まで待てなくてダウンロード版を買ってしまったり、パッケージをずらりと並べたくて、後から購入することもあります。私みたいな人のために、ぜひセット売りで少し安くしてほしいです」
何に価値を置いてお金を使うかは人それぞれ。各人が満足できる理由があるのなら、それが一番なのだろう。(了)