2024年は滋賀がくる!
そうした魅力的な土地のなかでも、2024年は、滋賀がくると思います。すでに映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』で人気になり、小説『成瀬は天下を取りにいく』の舞台としても注目を集めています。京都や神戸にはもう行き慣れてしまったという人は、一度、琵琶湖沿いなどを旅してみてはどうでしょう。きっと新しい関西を発見できると思いますよ。
関東では北関東が穴場です。私がいちばん面白いと思うのは、茨城・水戸。駅のすぐ近くに千波湖という湖があって、京都の鴨川のように整備された川沿いの道は、春には桜が満開になる。この川沿いをまっすぐ進むと、梅で知られる偕楽園にたどり着きます。水戸から少し離れた笠間には、笠間焼のギャラリーや美術館もあります。
海外旅行に目を向けると、いま全世界的に列車の旅が復活しています。ヨーロッパでも寝台特急が増えていて、イタリアのミラノからスペインのバルセロナまで行く寝台列車もある。値段もお手頃です。私はこの前、シチリア島からナポリまで寝台列車で旅しました。北欧からイタリアに行く列車、タイのバンコクからラオスに行く列車など、世界の列車はすごくきれいになっているので、快適な旅が楽しめますよ。
【プロフィール】
山脇りこ/料理家。東京・代官山で料理教室「リコズキッチン」を主宰し、旬を大切にし素材を生かした料理にファンが多い。無類の旅好きとして2023年に上梓した『50歳からのごきげんひとり旅』は発売4か月で10万部を突破し、旅に関する執筆も多数。
※女性セブン2024年1月4・11日号