関西ではオフになっても38年ぶりに日本一となった阪神タイガースの話題が席巻している。阪神電鉄は日本一を記念したラッピング電車を走らせ、在阪のスポーツ紙では近本光司の3.2億円、大山悠輔の2.8億円など、虎戦士たちの年俸大幅アップの記事が大きく報じられている(金額はいずれも推定)。“景気のいい話”は選手たちの年俸だけではない。
年末近くになっても大阪・梅田駅前の阪神百貨店や聖地・甲子園球場前の公式ショップ「ALPS」「DUGOUT」には、記念グッズを買い求める多くの阪神ファンの姿が見られる。さすがに完売した商品も多く、空になった陳列棚も目立つが、「ALPS」に入荷されたある商品が阪神ファンの間で話題になっている。
それが『新語・流行語大賞2023記念フェイスタオル』(1800円。税込、以下同)だ。新語・流行語大賞の年間大賞に「アレ(A.R.E.)」が輝いたことを記念して、ゴールドの下地に赤字でA.R.Eと書かれた岡田彰布監督の顔写真入りフェイスタオルが販売されているのだ。おひとり様2点までと書かれており、入口近くのワゴンに積まれていることもあって、ファンたちは一様にまずこのタオルを2枚手にして店内に入っていく。
現場の店員も「とにかく岡田監督の人気が凄いです」と驚いていたが、『日本一記念フェイスタオル』は岡田監督の似顔絵入り(2000円)が一番売れており、『岡田監督の似顔絵入りTシャツ』(3800円)も定番の人気商品になっているという。近本光司や佐藤輝明など11種類あるセ・リーグ優勝記念の『ふりふりキーホルダー』(1100円)も話題だ。選手以外に岡田監督モデルがあるが、森下翔太、岩崎優とともに売り切れになっている。スポーツ紙デスクが言う。
「今季に関しては、多くのファンが“岡田采配で日本一になった”と思っている。その岡田監督は優勝インタビューはじめ、イベントなどでのユニークな発言が連日のように報じられ、オフになってますますファンが盛り上がっている印象です。似顔絵や写真を使った関連グッズもバカ売れ。存在感を見せている」