実際、年明けの東京株式市場は急上昇局面となり、「闇株新聞の“予言”の通りになった。今年はどんどん上がる年になる」(証券会社関係者)と話題なのだ。
本誌は関係者を通じて闇株新聞主宰者A氏に接触し、バブル発言の真意を改めて尋ねた。
「今年は間違いなく『バブル元年』です。実は昨秋ごろから、世界中で株バブルを引き起こす下地ができていたんです」
A氏によれば、今年バブルが起こる要因は大きく分けて2つあるという。
1つめは、「世界的な余剰資金の増加」だ。その始まりは、2008年のリーマンショックまで遡るとA氏は指摘する。
「リーマンショック以降、米国のFRB(連邦準備制度理事会)をはじめ世界各国の中央銀行による金融緩和・量的緩和が進み、大量のマネーが世に流通しました。その後も、ギリシャショックや原油価格急落、中国の人民元急落など株価の調整局面となるたびに、欧州中央銀行が金融緩和に踏み切ったり、米国が利上げを延期する実質的な緩和政策を取ったりしてきました。日本銀行の黒田東彦総裁による黒田バズーカもそうした世界的な流れのなかに位置づけられるものです。世界中でジャブジャブに積み上がった余剰資金が行き場を探しているわけです」