高まる円安基調
マテオ氏が筆頭に挙げたのが円安だ。同氏は、〈日本株は円安になると上昇する傾向がある〉(マテオ氏のブログより、以下〈〉内同)とする。福島氏が指摘するように、円安になれば日本の輸出企業が潤い、株高を誘導する。マテオ氏はこう続ける。
〈円安になると外国人投資家が日本株を買い、株式市場全体が浮揚する〉
日銀の「イールドカーブ・コントロール」と世界的なインフレ傾向
長期金利と短期金利を操作して「ゼロ金利」を維持するために、昨年9月に導入された日銀の「イールドカーブ・コントロール」政策をマテオ氏は高く評価している。また世界的なインフレ傾向のなか、FRB(連邦準備制度理事会)が利上げに踏み切れば日米の金利差が拡大すると予測する。ケイ・アセット代表の平野憲一氏もうなずく。
「今年は日銀がゼロ金利を継続する一方、米国では強気の年3回の利上げが予測されています。すると日米の金利差がさらに拡大して円安が進むでしょう」