一方、今年はオランダ総選挙やフランス大統領選、ドイツ総選挙など欧州を中心に政治的なイベントが多い。結果次第では、過熱する株式市場が冷や水を浴びせられる可能性も指摘されるが、A氏は「バブルは膨らみ続ける」と断言する。
「反グローバリズムが高まり、フランスで極右のルペン氏が大統領になるといった不安材料はあるが、すでに中国の元高や英国のEU離脱、誰も予測できなかったトランプ当選など、数々のイベントを世界経済は乗り越えています。いったん株価は下がっても、その後持ち直している。不測の事態への“耐性”がついているのです。
このことから今後、何があっても大きく株価が落ちるとは考えにくく、日経平均は2万4000円くらいまですんなり上がるのではないか。実体経済とは関係なく、バブルが膨らみ続けると考えられます」
A氏は、1980年代バブルの日経平均最高値を実質的に超えることも不可能ではないと指摘する。