マネー

契約更新のたびに料金が上がる「定期保険」 解約検討する際は「残される家族が必要な資金」の再試算を、ライフステージごとに必要額は変わる

会社員Bさん(妻・子ひとり)のライフステージ別「定期保険」見直しタイミング

会社員Bさん(妻・子ひとり)のライフステージ別「定期保険」見直しタイミング

 次に必要保障額が大きく変わるポイントは、子供の独立だ。夫婦2人だけの生活となるため、貯蓄も増やすことができる。

「60歳の定年退職までに老後資金を少しでも増やすことができたり、退職金の見込み額が分かれば必要保障額はさらに減ります。退職金で住宅ローンを繰り上げ返済すれば、その後の金利負担を浮かせることもできる。60歳を過ぎると月額が1万円を超えることもあるので、より慎重な精査が必要になる」

 定年退職後のBさんが再雇用などで65歳まで働き、リタイア時点で老後資金の目途がつけば、必要保障額は「ゼロ」になる。

「その時点で計算上、定期保険はやめることができます。解約により“保障ゼロ”になるのを恐れて、保障額を減らして継続するケースもありますが、必要保障額がゼロになる時点を見極めて定期保険を見直し、保険料分を老後の楽しみに使うほうが有意義ではないでしょうか」

 ライフステージの変化を迎える年齢は人によって異なる。それぞれのタイミングで最適な選択をすることが重要だ。

※週刊ポスト2024年2月2日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。