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【新NISAの投資信託選び】人気の「オルカン」は「株式型」で基準価額が変動しやすい点に注意 初心者や中高年はリスクを抑えた「バランス型」も視野に

40~60代、世代別の商品組み合わせパターン

40~60代、世代別の商品組み合わせパターン

バランス型なら株価が下がっても債券などでカバーできる

 その中でもいま特に支持を集めているのが、通称“オルカン”と呼ばれる、全世界の株式に投資する商品で、その代表格が「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」だ。それに次ぐ人気が、米国の主要500社に投資する「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」。これらはいずれも「株式型」だ。

 横山さんは「どの世代でも基本的にはオルカンを選んでいい」としつつも、年を重ねて運用期間が短くなるに従ってリスクを抑えた金融商品の割合を上げていく必要があると語る。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんも同意見だ。

「基準価額が変動しやすい株式に偏ったものより、より多くの種類の資産に分散投資するバランス型の方が、たとえ株価が下がっても債券などでカバーできるため、リスクが低い。初心者や中高年以上なら、バランス型の中でもさらに株式の比率が30~50%以上のものをおすすめします。

 反対に、投資経験者かつ50代までと若ければ、その先20~30年の運用期間を見越して、株式の比率が50%近いものを選んでもいいでしょう」(藤川さん・以下同)

「とにかくすぐにお金を増やしたい」という一心で株式型に投資するのではなく、まずは自分のライフプランやいまの家計と照らし合わせること。

「例えば、専業主婦家庭なら株の比率が低い投資信託でリスクを下げる。一方、共働きで収入が多いなら少しずつ株の比率を多くしてみるなど、家計に合った調整が必要です。どちらのスタイルを取るにしても、60代を過ぎた時点で株式の比率を30~50%に抑えて、その後年金暮らしになったら、資産を増やすよりも減らさないことを優先させるため、さらに株の比率を30%以下に引き下げるべきです」

※女性セブン2024年2月8日号

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