前出の平野氏は以下の条件次第では、日本株はさらに高騰すると指摘する。
「円安の定着による日本企業の業績改善に加えて、IR関連法への期待からカジノ関連の将来性に着目した海外資金が流入したり、AI(人工知能)技術などに注目が集まれば、日銀当座預金や市中銀行に滞留していたカネが動き出す。そうすれば今回のバブルはより大規模になるでしょう」
そもそもバブルとは、一般に、金融緩和などによる余剰資金が株式や不動産などに投機され、資産価格が実需からかけ離れて大きく膨らむことを指す。1980年代にはプラザ合意以降の円高・ドル安を食い止めるため日銀が金融緩和を行ない、株価や地価がみるみる急上昇した。だが、バブル崩壊後の経済は長期的に停滞し、日本は「失われた20年」を過ごした。「2017年バブル」にリスクはないのか。
注意すべきは、今回のバブルは株式市場の上昇が大半を占めることだと闇株新聞の主宰者A氏は指摘する。
「バブルには良い面と悪い面があるが、今年のバブルは株を持っていれば潤います。株やFXの銘柄をきちんと選べば安定して儲けることも可能です。株式市場が上げ相場なので、国としては年金の資産を増やすチャンスがあります。