一方で、フィスコ株式・為替アナリストの田代昌之氏は中小型株を推す。
「流動性が低い中小型株には短期売買を手がける投資家が殺到して、高騰する銘柄が出てくるはずです。今年は本格的なAI(人工知能)元年だけに、人間の好みを選別する人工知能『KIBIT』を開発したFRONTEO(マザーズ・2158)を狙いたい。トランプ氏がシェール関連の規制緩和をコメントしたことから、北米のシェールガス生産に使用される遠心分離器を手がける中堅機械メーカーの巴工業(東証1部・6309)も大化けする期待がある」
マーケットバンク代表の岡山憲史氏が期待を寄せるのは「内需関連」だ。
「トランプ氏に追随して、安倍首相も内需喚起策を打ち出すはずです。内需関連では、スマホゲームの開発・運営が主力のマイネット(マザーズ・3928)が一押し銘柄です」
本格的なバブルの到来が迫るなか、プロたちは次々と“仕込み”に動き始めている。
※週刊ポスト2017年1月27日号