突然かかってくる営業電話に辟易としている人は少なくないのではないか。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏もその一人。同氏が預金をしている銀行と系列の証券会社から、金融商品を勧める営業電話が頻繁にかかってくるという。もちろん投資をすれば損をする可能性があるのは承知しているが、中川氏が本当に怒りを感じているポイントはそこではないようだ。
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本当に銀行と系列の証券会社の営業電話には参っています。基本的に営業電話というものは「電話をかける側にメリットがある」もので、「この金融商品を買いませんか!」と激推ししてくるのです。正直こちらとしては、単に給料の振込先としてその銀行と取引しているだけなのに、系列の証券会社とも連携して営業電話をかけてくる。
マジで「いい加減にせぇ!」と思うのです。というのも、そもそも私に投資熱はありません。これまでがんばって働いたお金は、その元本が守られたらいいという程度のスタンスです。それでも銀行と証券会社の営業マンは、しきりと投資を勧めてくる。
彼らにとっては、「せっかく目の前に動いていないお金があるのだから、それをうまく使って手数料収入を得よう!」という魂胆なのでしょう。実績が積み上がれば上司の覚えもめでたくなる。とはいえ、そんなものにこちらが利用されたくはない。あなたの営業成績のための捨てゴマになりたくないんです。
うまい商品であれば、「じゃあ、あなたがその金融商品を買ってガッポガッポ儲ければいいじゃないですか?」と言いたい。でも、やらないんでしょ? 結局、自分は売るだけで顧客が儲かろうが損しようがどうでもいい。