誰しも自分は馬鹿を見たくないと思うものです。あの勇猛果敢なロンドン勢にも、そうした習性があります。
具体的に申し上げますと彼らは、東京で相場が下がって、ロンドン市場の時間に移行すると、東京・アジア勢が売り込んだから下がっているのであって、ここでそれに乗って売ると東京・アジア勢のショートの利食いに充てられることになる、という見方をよくしていました。
その結果、ロンドン勢が何をするかというと、逆に東京・アジア勢のショートポジションをスクイズ(崩す)することで儲けようとしてきます。
彼らの目論見が当たれば、とことんまで買い上げて、ショートを切らせようとします。
ところが東京で下がっていたのが、買い下がってロングになっていたためだとすると、買い上げても上がりきらないので、「まずい、マーケットはロングだ」と、速やかに頭を切り替えて、売ってくることもありました。
このように、まずはロンドン市場のオープン時点で、彼らは「下がっていればマーケットはショート」、「上がっていればマーケットはロング」という見方から始めて、マーケットがショートなら買ってみて、マーケットがロングなら売ってみて、マーケットの感触をうかがい、結論として、重ければ売り、堅ければ買うということをやっていました。
そして、いったん方向づけされると、延々と執拗に攻めるのがロンドン流です。
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